Blog 野良師のつぶやき

日々の戯言を写真とともにつぶやきます。
10/19

小原かご

伝統、山の暮らし

余呉は丹生の谷の奥地に、小原(おはら)という村がありました。

この小原では、一子相伝のかご作りの技が伝わっていました。その見事なかごなので、地名を取って「小原かご」と呼ばれていました。ふつう、カゴ、と聞くと竹がほとんどですが、この豪雪地帯では「木」を使っていました。

山に生えているイタヤカエデは、幹を年輪に沿うように剥ぐと、うすい「イタ」が取れます。この「イタ」は、柔らかくしなやかで、けれども乾くと固く丈夫になるという性質を持ち、これを使ってかごを作っていました。

現在、このかごを作れるのは、一人だけ。

「小原かごを復活させる会」では、毎年秋から冬にかけて、「小原かご教室」を開催しています。
(※2014-15シーズンは講師の都合により、お休みとなりました。)