Blog 野良師のつぶやき

日々の戯言を写真とともにつぶやきます。
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森のこと

森の暮らし

滋賀県の「湖北流域森林作り検討会」の委員に携わらせてもらっています。

湖北、滋賀、日本、もしかすると世界。あちこちで「森」のあり方が議論されています。正直なところ、「正解」は無いんだろうな、と思います。田んぼや畑と違って、数ヶ月や数年という単位ではなく、十数年から数百年のスパンでの想定ですから。

これだけ時代の変化が速いと、今日「こうしたほうがいい」と決めたことが、明日にはすでに「古い」考え方になってしまっています。もっと杉や檜を植えよう、と数十年前に決めたけれど、いま、それはお荷物になってしまっています。

それで結局は、「かつてこんなふうに森を維持していたのでやっぱりそれに倣おうじゃないか」と云い、「だけれども、今は昔と違って「森」を活用する暮らしではないぜ」と答え、さてどうしようと堂々巡りを繰り返す・・・。


とある方に、子どもの時の森(=山)と今の森(=山)とは何が違う?と尋ねたら、「暗さ」だとお答えになりました。今の森は暗い、入るのに躊躇するのだと。こどもにゃ怖くて入れないだろうと。


さあ、どうしよう。山の木をもっと活かしたいのに生かせない、このジレンマ!

写真は自然体験塾で森について学ぶ子どもたち!
自然体験塾で森を調べる