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野良師のこと_》雑想

雑想 -農への想い-

顔よりも手。理屈よりも感性。

 重ね重ねの連投。こんなことは珍しい。書き始めると止まらなくなるもんですね。

 さて、先日の日記に「ぼくの掌」が「富士通のCM」に使われたことを書いた。こんなことは過去にも無く、これからもきっと無いので、家族も友達もおもしろがってくれている。
 ホントにありがたいお話を頂いたもんです。



 ところで。最近のはやりに「直売所」っていうのがある。
 その地域の農家の「顔写真」が貼られていたり、「栽培方法」が書かれていたりする、そして新鮮がウリの施設だ。いろんなモノが売られていて、楽しい。時々足を運ぶ。

 そんな直売所のある場面に、しばしば違和感を覚える。それは、「顔写真」。

 うん、確かに文字通り「生産者の顔」は見える。栽培方法が書かれていれば、安全な気もする(ヤバイコトは書けないからね)。そして生産物とともに「安心」を買うことができる。
 しかし、生産者側からすれば、ちょっと恥ずかしいのでは?
 
 そして、その顔写真でホントに「安心」?
 
 だって、それだけじゃその人がどんな人かは分からないわけで。

 

 ふむ。そこで思う。
 じゃあ、お客さんはその直売所に初めて足を運んだとき、何をみて判断をしているのだろう?  朝市などでは、ほんまもんの生産者が目の前にいるので、風貌や声、笑顔などで選ぶことが出来る。けれども、直売所だと、顔写真とテキストがちょっとあるだけなのに。
 そんな時・・・。
 「手」の写真があると面白いかもしれない。もちろん実物大。  そこに買い物に来た人は何を思うだろう。
 もっと進化して、「手」の彫像なら?  ・・・直売所が、アートと化すかもしれない。  ・・・彫像と握手してみたり・・・??
 少なからず、地元のおっちゃんおばちゃんにとって、顔写真よりも恥ずかしさは少ないだろうし。
 さらにその横には、生産者の「人と形(なり)」が分かる一言が添えてあるといい。  趣味でも、座右の銘でも、好みの女性アイドルでも、時にはくすりと笑えるような一言が添えてあるといい。  愛車自慢でも、家族自慢でもいい。もちろん、愛読書でも、お気に入りのブランドでも。  兎に角、その人の生き様が分かる「何か」があるといいのだ。
 生産者は、一生懸命育てている。いろんな想いを込めて、作っている。  場合によっては、農薬も化学肥料も使うし、自分の身体も酷使する。  ぜんぶひっくるめて、「おいしい」と喜んでもらうためのこと。  もちろん、その彼の価値観や消費者の求めるものとしての「見た目」が重要視されるならば、彼は殺虫剤を使うだろう。一方で、それでも使わない人もいる。
 1年先を見据えて農業をする人もいれば、50年先を見て農業をする人もいる。  我が子のために農業をする人もいれば、もう自分の代で終わりだと愚痴る人もいる。  そういうことをひっくるめて、農業者がもっと語れるといい。もっと知ってもらったらいい。
 あなたなら、何を基準に買い物を?
 農法を基準にしても、難しい言葉でよく分からなかったり、曖昧なことしか書けなかったりする。はじめの予定とは異なる事態になったとき、臨機応変に対応することもあるかもしれない。
 でもその人の趣味や愛読書を知って、共通点が見つかると、不思議とその人を身近に感じたりするもんだ。サッカーが趣味だったり、村上春樹が好きだったりすれば、もしかすると野菜もおいしく感じたり。  アイドルperfumeが好きだったり、パチンコ大好きだったり、孫と動物園に行ったり、海外旅行が好きだったり、アメ車フリークだったり、、、っていうことが書いてあった方が、野菜の見る目が変わるかも。感性や直感で、生産物を選べるように思う。
 ・・・だから、ぼくのブログには、あまり「農業」のことは書いてない。もちろん聞かれればいくらでも語るけど、あえて書いてない。  農法や栽培は最低限の情報開示以外、「企業秘密」でもいいとも思ったりする。(このご時世に反した意見であることは重々承知。でも、「作る」というのはそういう面もある。繰り返しますが、聞かれたらいくらでも(!)お答えしますよ。)
 顔も語るが、手も語る。  そして、ぼくという人間を知ってもらう。
 そのためのツールとして、このブログや田んぼ舎のサイト を位置づけているつもりです。
 ++++++  もしも先の「CM」に顔を出して登場するなら、ぼくは断っていたと思います。  何か想いを語れる訳でもないので余計に恥ずかしく、ましてやCMなので、皆様のご家庭のテレビにたびたび登場するなんてことには耐えられません。  まさに「ツラ汚し」であり、同時に「汚れヅラ」ですゆえ。
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